泥遊びや、砂遊びなど手が汚れるのを酷く嫌がります
音に敏感で耳をふさぐしぐさが多いです
わが子も感覚過敏あり、小さい頃は泣いたり大変でした。
自閉症の特徴のひとつとして、視覚・聴覚・触覚などの感覚が敏感すぎたり、逆に鈍感すぎるといったことがあります。
長男も感覚過敏にいくつか悩まされました。
子供の感覚過敏 成長につれて治るものなのか【長男の場合】
感覚過敏とは
「感覚過敏」とは特性を表す言葉であり、病名ではありません。
感覚過敏とは、その名の通り聴覚や視覚、触覚などの感覚が過敏になっている状態を言います。
たいていの人は、何かが軽く触れたり、突然音が聞こえたりしたときに一瞬注意を払いますが、あまり気に留めることはありません。
しかし、感覚過敏がある人はたいていの人なら無視できるような状況や刺激を無視できなかったり、過敏に反応したりすることがあります。
そのため、感覚過敏があると日常生活や園、学校などの社会生活で困難が生じることが多くなります。
引用元:感覚過敏とは?チェックリストはある?原因や対策、発達障害との関連性も解説します (litalico.jp)
長男の感覚過敏
- 苦手な音がある【聴覚過敏】
- 苦手で触れないものがある【感触過敏】
- 濡れた衣服を酷く嫌がる【感触過敏】
- 眩しさで目がチカチカ痛む【視覚過敏】
長男にはこのような感覚過敏がありました。
苦手な音がある【聴覚過敏】
苦手な音に、耳を塞ぐしぐさが幼児期にありました。
泣くまではならなかったのですが、不安になる、怖い といったような感じでした。
- マイク放送の声、音
- 掃除機の音
- エアータオルの音
- 子供の騒ぎ声
対策:現在(11歳)の様子
上記全てまだ苦手ではありますが、違う場所(聞こえにくい)へ移動したりして対策をしています。
イヤーマフを買ってみたのですが、長男はあまりつけたくないようで、場所を移動することで、少しだけ我慢もできるようになりました。
成長するにつれて、確実に薄れてはきています。
支援級の子は、何人かイヤーマフをつけていますので、試してみて苦痛が少しでもなくなるなら、おすすめです。
- 落ち着ける場所へ移動する
- 安心グッズ(イヤーマフ・耳栓)などを試してみる
泥・土などの感覚遊び
園に入ってからわかったのですが、砂遊び・泥遊びが苦手でした。
まず手が汚れる事が嫌、あまりなれない感触に楽しさよりも嫌だな…感じていたようです。
年少の一年は嫌で遊びに参加していなかったようですが、年中になって少しづつ感触に慣れ楽しさがわかってきました。
汚れた手も後で洗えば大丈夫!砂で団子を作ったり、裸足で泥の中へ入って冷たい感触を楽しめるようになっていきました。
対策:現在(11歳)の様子
今では図工で、粘土作成もしっかりできますし、絵具・書道・のりなど手が汚れてしまっても、洗えば大丈夫という気持ちが育ったおかげで、問題なく過ごせています。
むしろ、スライムや粘土を次男が触っていると、自らも触りたいと言えるほど成長しました。
- 最初は嫌がっていましたが、少しずつ、園で泥遊び・砂遊びに参加していく
- 「汚れても後で洗えば大丈夫」と見通しをたて不安を減らす
濡れた衣服を酷く嫌がる【感触過敏】
お茶や水で、雨でも少しでも衣服が濡れると癇癪を起すほどでした。
2歳頃がピークでした。
現在(11歳)の様子
小学生に入り、予備で学校に服を持たせていました。
濡れた個所が気になって気になって他に集中できなくなるよりは、着替えて気持ちを切り替えたほうがよいかと思いました。
その後、学年があがるにつれて、「手のひらより大きければ着替る、手のひらより小さいのであれは、少ししたら乾くし気にならなくなるよ」と伝えたところ、気にしなくなりました。
- 着替えを持たせ安心させる(濡れたら着替えれば大丈夫)
- 具体的にどのくらい濡れたら着替えるなど目安をつけて慣れさせていく
(少しならすぐ乾くので、「乾いたね、大丈夫だったねと」自信をつけていく)
眩しさで目がチカチカ痛む【視覚過敏】
携帯・タブレット・テレビ画面を見ている時に、チクチク目が痛むという事がありました。
現在(11歳)の様子
長男は、4年生からメガネをかけているのですが、そのメガネに見た目わからないくらいのカラーレンズをいれました。
眩しさが軽減され、現在はタブレットなどで目がチカチカする事がなくなりました。
- メガネにはカラーレンズをいれた
- 外では帽子
- 白い紙が気になるなら、色のついた下敷きを使う
- 家では間接照明は暖色系(オレンジ)にした
眼鏡にカラーレンズを入れた時のページも書きましたので気になる方は読んでみて下さい。
服や靴・帽子など身につけるもの
長男は、身につけるものに関しては感覚過敏はなかったです。
通っていた療育園の中には、何人かいました。
- 帽子を絶対かぶれない子
- マスクをつけれない子
- 長袖じゃないとダメな子
- 半ズボンじゃないとダメな子
- 靴下が苦手ですぐ脱いでしまう子
対処法は?
身につけるものによって引き起こされる不快感を軽減するために、以下の対処法があります。
- 柔らかくて快適な素材を選ぶ
衣服やアクセサリー、マスク、靴下、帽子などのアイテムをできるだけ柔らかく、肌触りの良い素材で選ぶと、子供が不快感を感じにくくなります。
天然繊維や特に子供用のやわらかな素材を優先して選んでみましょう。 - 子供に参加してもらう
- 買い物やアイテムの選択において、子供に参加してもらうことが大切です。
好みのデザインや素材を選ぶことで、自分の好みに合わせたものを身につけることができます。 - 段階的な慣れ
新しいアイテムを導入する際には、段階的に慣れさせることが重要です。
最初は少しの時間だけ試してみて、慣れてくれば徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。 - 感覚を刺激する活動を組み込む
感覚過敏な子供には、感覚を刺激する活動を積極的に組み込むと良いです。
例えば、触覚刺激を提供する遊びやアクティビティを通して、感覚への耐性を高めていくことができます。 - ポジティブな強化
子供が特定のアイテムを着用したり使用したりする際には、ポジティブなフィードバックや報酬を用意すると良いです。
子供にとってその経験が楽しいものと結びつくと、徐々に抵抗感が軽減されることがあります。 - 専門家への相談:
必要であれば、感覚統合療法を行う専門家や小児科医に相談することも検討してください。
適切なアドバイスや支援を提供してくれる可能性があります。
これらの対処法を組み合わせて試してみると、感覚過敏に対する快適な解決策を見つけることができるかもしれません。
ただし、個々の子供の感受性は異なるため、試行錯誤が必要です。
まとめ
感覚特性は、生まれつきの脳機能の障害の為、その症状を治すことは難しいと言われています。
苦痛を感じ、嫌がる様子であれば無理させないようにするのが一番かと思います。
長男の姿を見ていると成長するにつれて、苦手な事も自分なりに納得して軽減しています。
「苦手」を治すのではなく、「苦手」を軽減させるための対処法や工夫をして、少しずつ「苦手」な感覚が薄れていくといいですね。